家庭内でさまざまな使い方ができる
アルカリ性のセスキ炭酸ソーダ、重曹
酸性の クエン酸
これらについて、多くの使い道がある内でもわかりやすく手間や使用分量、コストパフォーマンスがいいと考えた使い方をまとめました。
セスキ炭酸ソーダ pH9.8
アルカリお掃除・消臭スプレー
<分量>水道水500ml、セスキ炭酸ソーダ5g
ペットボトルに入れて、スプレーヘッドを付けて使用すると便利です。
<利用>
コンロ回りのお掃除
換気扇の油汚れ
消臭スプレー(酸性、酸っぱい系の臭いに対して)
これ一つでキッチンの油汚れをはじめ蓄積した油汚れのお掃除にも使えます。
消臭スプレーとして使用する際は、使用した場所が肌に直接当たらないように気を付けます。
重曹よりもアルカリ度が高いため洗浄力が強く、また水に溶けやすい性質です。そのためお掃除スプレーに関しては重曹よりセスキ炭酸ソーダで作った方が汚れ落ちの効率が良いです。
重曹はアルカリ度が低いため素手でも扱えますが、セスキ炭酸ソーダは手荒れを起こす可能性があります。長時間利用の場合はゴム手袋などをした方が良いです。
消臭スプレーとして利用する場合も、直接肌につくような場所へのスプレーは避けて利用します。
重曹 pH8.2
8%で飽和するので、水500mlに大さじ2 これ以上は溶けないです。
巷ではさまざまな使用法がみられますが、重曹は弱アルカリ性であるため用途はかなり限られると考えます。
購入の際は食用を選ぶと使える幅が広がります。
クレンザー(研磨力優しめ)
研磨剤として。クレンザーよりも優しい研磨力です。カップの茶渋落としやシルバーアクセサリー磨きに。
カーペットの掃除・消臭
雨の日や梅雨時に室内に水分のスプレーをあまりしたくない場合などにも使える方法です。
カーペットなどの対象物に粉のまま薄く振りかけてしばらく放置し、念入りに掃除機をかけます。お出かけ前や寝る前に撒いて帰宅後・翌日掃除機をかけると効率的です。ベッドマットレスやソファーなどにも有効です。
洗濯の前のつけ置き
水道水1ℓに重曹大さじ4以下
靴下は他の洗濯物と一緒に洗うのに抵抗を感じると家族と話し合い、靴下に関しては一定時間重曹水に浸してから洗濯しています。セスキ炭酸ソーダの方が効果がありますがコストが重曹のほうが安い事、重曹でも事足りると判断できた場合は十分です。
重曹で事足りなさそうな強烈な臭いを放つ洗濯物が出た場合はセスキ炭酸ソーダを使っています。
膨らし粉(食用)
ベーキングパウダーの代わりになります。粉に対して1~2%ほど入れます。(小麦粉が100gだったら食用重曹は1~2g)出来栄えはベーキングパウダーの方がきれいです。入れすぎると苦くなります。コストパフォーマンスは最高に良いです。
コツとしては、他の粉ものときちんと均等に混ぜ合わせることです。
調理の際、レシピにあるリストの上から順にボウルに材料を入れていく際に、重曹だけは予め他の粉もの(小麦粉など)と混ぜ合わせて入れると上手くいきやすいです。
ビニール袋に小麦粉などと一緒に量り入れてシャカシャカ振ると上手くいきます。
食品、料理の酸味調整(食用)
例えば、トマトスープを作ったけれども思ったより酸っぱく仕上がってしまった時。食用重曹を水で溶いたものを少しずつ足すことで酸味が抑えられマイルドになります。入れ過ぎないように少しずつ入れることをおすすめします。
また、酸っぱすぎると感じる果物に使うと食べやすくなります。
うがい、マウスウォッシュ
<分量>
水道水500ml 食用重曹小さじ3分の2
口内を弱アルカリ性で中和します。(酸性だと虫歯菌が住みやすい環境なのだそうです。)酸性由来の臭いも消えます。
注意点
消臭スプレーとして使う場合
あまりおすすめしません。作ったことのある方は共感していただけると思いますが、スプレー部分の水分が蒸発して粉が残りスプレーが詰まりを起こして使えなくなります。
もし使うならスプレーではなく化粧水ボトルのような容器での利用がいいと思います。
<分量>
水道水200~300ml 重曹小さじ1
セスキよりも弱いアルカリとして使い分けたい場合役立ちます。
クエン酸と合わせて炭酸水を作る場合
重曹とクエン酸を合わせると炭酸ガスが発生し炭酸水ができます。甘味やレモン汁などを入れて炭酸飲料として飲めます。
しかし、クエン酸ナトリウムも発生するため市販の炭酸水とは味が異なる点は注意です。家で手作りを楽しみたいなどの目的でなければ市販品を利用した方がパフォーマンスに優れます。
クエン酸 pH2~4
pH2~4 溶かす量によって変わります。 購入の際は食用を選ぶと使える幅が広がります。
酸性お掃除・消臭スプレー
<分量>
水道水500ml クエン酸小さじ1~2
水垢、トイレ、お風呂、アルカリスプレーで解決しなかった汚れやにおいに対して。例えば魚の腐った臭いの一部(アミン類、アルカリ性)はクエン酸が効きます。
たばこの臭いは、アルカリスプレーをして少ししてからクエン酸スプレーをして対策します。 たくさんの化学物質が含まれており酸性アルカリ性複合型のためです。
たばこの煙を顕微鏡で見ると、ガス状の物質の中に直径0.4ナノメートル*前後の無数の微粒子が浮遊していることから、ガス状物質(ガス成分)と粒子状物質(粒子成分)に分けることができる。その中の化学物質は分かっているだけで4,000種類以上に及ぶと言われている。
http://www.hokenkai.or.jp/3/3-5/3-55-02.html 日本学校保健会
ガス成分には一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物、アンモニア、ニトロソアミン、シアン化水素、硫黄化合物、炭化水素、アルデヒド類、ケトン類などが主に含まれている。
粒子成分は水、ニコチンおよびタールからなり、タール中には発がん性のある種々の多環状芳香族炭化水素のほか、フェノール、ベンゼン、ナフタリン、金属イオンなどが含まれている。
クエン酸ドリンク(食用)
<分量>
水1リットル 食用クエン酸小さじ1
コップ1杯 食用クエン酸小さじ1/4
疲れて酸味のあるものを飲みたくなった時に、氷と少しの甘味料を入れて飲んでいます。はちみつやレモンなどのアレンジレシピが多く存在します。
このドリンクに限らず果物など酸性の食品を食べた時などにも言えることなのですが、口内が酸性だと歯に良くない状態(虫歯など)になるそうです。
個人的には重曹マウスウォッシュを併用しています。
石けんシャンプー用リンス・石けん洗濯用仕上げ剤
<分量>
(リンスの原液)水道水200ml、クエン酸10g
シャンプーリンスのボトル状のプッシュ容器に入れると便利です。
洗髪後の石けんをよく洗い流した後、最後に手桶にお湯とクエン酸リンスを1~3プッシュ入れて軽く混ぜたもので髪をすすぎます。髪の量に応じて指どおりが良くなるまで行います。
なお、洗髪後に石けんのすすぎ残りがあるままクエン酸リンスをしてしまうと、石けんとクエン酸が反応してベタベタします。しっかりと石けんをすすいでから使用します。
このレシピは石けん洗濯をした際の仕上げ剤、柔軟剤としても利用できます。使用方法は洗濯機の柔軟剤入れに数プッシュ入れます。
最適な購入量
100g~500gほどが場所を取らずに保管できてよいのではと考えます。
クエン酸に関しては、石けん洗濯で仕上げ用としても使う場合は1kg単位で購入したほうがコストパフォーマンスが高まる可能性があります。