気が付いたら長く書いてしまいましたので、ご興味あるところを目次から飛んでご覧ください。
ようこそ、紅茶の世界へ。
ペットボトル飲料の紅茶、スーパーやコンビニにあるリプトン(あの黄色いやつ)や日東紅茶のティーバックくらいしか飲んだことがなかったけれども、何かのきっかけで紅茶に興味を持って今このページにたどり着いたあなた。ようこそ、紅茶の世界へ。
その際紅茶のことをネットで調べてもマニアック過ぎる記事や宣伝広告が多くて
「いや、その一歩手前の、本当に最初のことが知りたいんだけども」と思いませんでしたか。私は当時思いました。
今まさに紅茶の世界を知ろうとする方へ、結論から言います。特別なものはいりません。
このページでは、ご自分の嗜好や趣味、行動(どこまでハマりたいか)の方向性を見つけるためのセットを紹介します。
最初はこれだけ揃えればOK
道具類
・カップ(180㏄くらいの)
・やかん、湯沸かし器
・タイマー(スマホでOK)
とりあえずティーバックから始めたらいいと思うのでカップ1つあれば十分です。持ってなければ100円ショップのカップで大丈夫です。可能であれば最初は水の量も量って淹れた方がいいです。もしあれば淹れている時に蒸らすための蓋があれば最高です。タイマーはスマホで十分です。
入門おすすめセット
入門当時にこれを知っていれば色々と無駄な時間とお金をかけなくて済んだのになと思えるものを選んでみました。一通り試していただけばご自身のだいたいの好みの傾向が見えてくると思います。
茶葉の名前が重複すると思うかもしれませんが、同じ茶葉の種類でもメーカーによって味香りが違うこと、その種類の特徴をつかむことができるので安心して楽しんでください。
トワイニング ティーバッグ ザ・ベストファイブ 1箱(20バッグ入)
ダージリン、アール グレイ、レディ グレイ、プリンス オブ ウェールズ、アッサム
大きめのスーパーマーケットに置いてあります。500円以内で購入できます。
リプトン サー・トーマス・リプトン 5種アソートパック ティーバッグ 10袋
ダージリン、アールグレイ、イングリッシュブレックファスト、セイロン、ヌワラエリア
このセットはスーパーで私はまだ見たことがないのだけれども、ネットで400円くらいで買えます。
日東紅茶 デイリークラブ 6バラエティーパックスタンダードTB 10p
ダージリン、アッサム、ディンブラ、アールグレイ、レモンティー、アップルティー
スーパーに置いてあります。250円くらいで購入可能です。
上記のパックの紅茶の種類を大きく分けると、 産地別ブレンド、ブレンド、フレーバーティーに分かれます。
産地別 | ダージリン アッサム ヌワラエリア、ディンブラ (セイロン) |
ブレンド | イングリッシュブレックファースト プリンスオブウェールズ (セイロン) |
フレーバード | アールグレイ レディグレイ アップルティー レモンティー |
最初から高価な紅茶を試さない方が良いです。紅茶にも個性が多く購入したものが好みでない茶葉だった場合辛いからです。
最初はまずご自身の好みの傾向をつかむためにスーパーなどで手軽に購入できるもの(誰にでも美味しく淹れられる)を美味しくいただき、好みがはっきりしてきてから徐々に高価な茶葉を試した方が良いです。
私は紅茶に興味を持ち始めたころ、種類分類など何もわからない状態で「マルコポーロ」という紅茶界では有名で人気のフレーバードティー(喫茶店で1,000円)を飲んだことがあるのですが、その時「私はちょっと苦手かも」って感じました。茶葉を購入してたら困っていたと思います。好みは人それぞれなのです。
さあ、実際に淹れてみましょう
パッケージに淹れ方が書いてあるので、説明に沿って淹れてみてください。水の量も時間もきちんと計った方が美味しく出来ます。
ホットでストレート 氷を入れてアイスティー 水出し お砂糖を入れて ミルクを入れて。色々試してみてください。
基本は沸騰したお湯で淹れればOKですが、沸騰直前(80度~90度)のお湯で淹れても味の雰囲気は変わります。(抽出されるカフェインとテアニンの割合が変わってきます)
ちなみに、人それぞれ好みがあるのであまり先入観を持ってほしくはないのですが「アッサム」「イングリッシュブレックファースト」はミルクティーに向いていると言われています。
勿論これらをストレートで楽しむ人もいますし、ストレートで飲むイメージの強いダージリンもミルクに合う茶葉もあります。ぜひご自身の好みを探してみてください。
大まかな解説
産地別
上記のパッケージの中で言うと、ダージリン、アッサム、ヌワラエリア、ディンブラ (セイロン) がこちらに該当します。
ダージリンとアッサムはインド、ヌワラエリア、ディンブラはスリランカ(セイロン)の紅茶の産地の名前です。(スリランカは昔、セイロンと呼ばれていました。紅茶は今もセイロンと呼ばれています。)
産地別ブレンドとは、例えばダージリンであれば、今年度はインドダージリン地方の〇〇茶園と△△茶園と××茶園の茶葉をブレンドして、メーカーの商品名としての「ダージリン」は常にこの味と香りを維持するといった感じです。
ちなみにセイロンブレンドは、スリランカ産の紅茶をブレンドして作られています。上記のヌワラエリアとディンブラもブレンド材料対象です。
ブレンド
上記のパッケージで言うと、イングリッシュブレックファースト、プリンスオブウェールズ が該当します。
色々な国の茶葉を合わせて一定の特徴を持たせています。例えばイングリッシュブレックファーストはミルクティーに合うブレンドです。 各ブレンドには特徴がありますが、発売するメーカーごとによって味や香りは違います。〇〇メーカーのイングリッシュブレックファーストは味が深くて好きだけど△△メーカーも香りがよくて好き、といった感じに。
フレーバード
上記のパッケージでは アールグレイ、レディグレイ、アップルティー、レモンティー が該当します。
茶葉に香料(天然や人工)をつけたり、実際にフルーツや花、ハーブなどを茶葉に混ぜたりして作られています。もととなる茶葉は添加する香りに合わせてクセや香りの主張のバランスが考えられてブレンドされたものが使用されます。(このバランスの良し悪しは値段に比例することが多いです。)
また同じ名前のフレーバーでもメーカーによって雰囲気が違うことが上記のセットのアールグレイを試すことでお分かりいただけると思います。
さぁ、あなたの好みの紅茶の世界へ
ここから先はおすすめセットを一通り試してご自分の好みを把握したあなたへ、次の探求への足掛かりになる広がる世界を少しご紹介します。(私の独断と偏見もあります)
勿論、試した中に気に入ったものがあればリーフタイプ(ティーバックに入っていない茶葉の状態)で購入して淹れてみてください。香りが断然リーフタイプの方が良いので。
もっとたくさんの茶葉を試す
メーカーのティーバックアソートを試す
さらに多くのセットを試してみることで、新しい種類にも出会えますし同じ種類でも違いを感じていただけます。
ティーバックはリーフタイプと比べて単価が高めですが、最初はティーバックアソートを買って試していけば失敗が大幅に減ります。気に入ったらリーフタイプを買えばよいのです。
アーマッドティー AHMAD TEA
クラシックセレクション ティーバック 20袋 (2g×20P)
アーマッドのダージリンは食品の国際大会「グレイトテイストアワード」で受賞もしています。私もこの手のダージリンの中では一番好きです。
ディルマ グルメ・バラエティパック 2gX10袋(350円前後)
このメーカーさんのセイロンティーは鮮度が売りで、上手く淹れられるとカフェイン、テアニン(リラックス物質)の効き方のバランスが気持ちいいので興味ある方は試していただきたいです。
フレーバードティーの世界
フレーバードティーはメーカーによって実にさまざまなものがあり、好みが大きく分かれるものが多い印象なので最初からたくさん購入せずにお試しサイズや少量のティーバックセットから試しながら購入していくことをお勧めします。
お茶屋さんのルピシアにもたくさんの種類のフレーバードティーがあります。 店舗購入しやすく、種類も豊富です。冬と夏に福袋が3,000円から毎年販売されています。フレーバードのみの組み合わせも選べます。
高級フレーバードティーの世界
「イギリス紅茶といえばミルクティー」とするならば、「フレーバードティーはフランス」らしいです。フランスは香水などをはじめ香りの文化が盛んであることも関係しているのかもしれません。有名で日本でも購入可能なフランスの紅茶ブランドをいくつかご紹介します。
マリアージュフレール (お試しサイズがないので、サロンでお茶をしに行きましょう)
フォーション (ペットボトル商品も出ています。)
クスミティー (個性が強いのでアソートセットをまずは試すことをおすすめします)
お菓子やお酒の代わりになる??
「フレーバードティーをお菓子の代わりにすればダイエットになるかもしれない。」実際にそのように活用している人もいるようです。
ちなみに個人的な考えと嗜好ですが、割と手に入りやすいお酒(カクテル)よりもフレーバーティーの水出しの方が好きだったりします。今のところ特に好きなのがニナスマリーアントワネットです。お酒と比べればお安いしカロリーの心配もありません。バラとリンゴの香りが華やかで気に入っています。
ミルクティーの世界
ミルクティーにハマりましたか?ハマりそうですか?私は好きすぎてミルクティー飲みたさに台湾に行ったりしました。(タピオカミルクティーに使われているミルクティーが好きです)
アッサムやイングリッシュブレックファースト、ディンブラなどは、ミルクティーもおいしい茶葉です。
茶葉を探す際は、「ミルクティー向き」のものを探せば外すこともないと思いますが、 自分の好きなブレンドの傾向をつかんでおくとより幸せになれます。
安くて美味しいミルクティーに合う茶葉
リプトンイエローラベル 10P で150円もかからないのでまた試していない方は是非。ジャワとアフリカケニアの茶葉のブレンドで、しっかりとしたコクがあります。この味にハマっている方は、ジャワティーやアフリカ紅茶の世界に飛び込んでいくのもありです。私は出張先で持込み分が切れたら現地コンビニで買い足しするくらい飲んでいた時期があります。
業務スーパー(神戸物産) 「セイロン紅茶」「業務スーパー」で売っているので近所にある方は是非。昔と比べて味が変わり(ブレンドが変わったのでしょう)、香ばしいようなコクのある味でしたが現在はちょっと高級な雰囲気が少し漂う香りになっている気がします。(ウバとかはいっているのかな・・・わからないけど)
セイロンのルフナ、ウバ
セイロンのルフナ、ウバはミルクティーに合うと一般的には記述が多いのですが、私が出会った手元にあるこれらの茶葉は個人的にミルクティーよりもストレートを好んで飲んだりしています。
紅茶専門店やネット通販で買えます。
・ルフナ(セイロン)スモーキーに花を足したような香りにじんわりと来る甘み
・ウバ(セイロン)メントールと表現される個性的な香りに花を足したような香り。個人的にはすっきりした印象。
イギリス人が飲んでいるミルクティー
イギリス人が毎日たくさん飲んでいるのはミルクティーのティーバッグ。が、水道水の水質(硬度)が日本とは違うため、住む地域によっては表記抽出時間よりも短い時間にするなどの工夫が必要かもしれません。
タイフーティー 80P 699円税抜
”インドとアフリカのCTC製法の茶葉を使用した丸型のティーバッグ。しっかりとしたコクを持ちながら渋みが少ないのが特徴です。”
まだ飲んでないけど説明文読むだけで美味しそう・・・
リンクが見つからなかったので文字だけになりますが、PG tips(ピージーティップス)とTetley(テトリー)もご興味あれば参考までに。
タピオカミルクティー
よく街中で行列を見ましたが、自分好みのお気に入り茶葉で作ったほうが経済的でより好みに合ったものが作れます。本気でタピオカミルクティーを愛してしまうと本場の台湾へ行き、現地スーパーコンビニ屋台露店ティースタンドで毎日飲み続け、帰国後自作に至るでしょう。
チャイ
奥が深すぎて語り切れず、ハマるとキッチンにやたらスパイスが増えてしまうのでおすすめのチャイブレンドを1つ紹介します。
Tazo Teas, オーガニックチャイ、紅茶、ティーバッグ20個、1.9オンス( 54g )
スターバックスで使用されているあのチャイです。
ダージリンの世界
上記で紹介したどのセットにも入っているダージリン。どれもダージリン地方の茶葉を使った各メーカーのブレンドです。ダージリンの香りが好きになったあなたを待つのは、ダージリンの深く永遠なる世界です。
ダージリンにはさらに収穫時期ごとに特徴が分かれて
ファーストフラッシュ(春)、セカンドフラッシュ(夏)、オータムナル(秋)があります。
次に、ダージリン地方の中でも農園別でもそれぞれ特徴が異なってきます。茶葉のお値段はピンキリで、高価で美味しい茶葉もあれば、収穫した時の価値や各々の味の好みの問題でそれに当てはまらないと感じる場合もあります。
手の届く範囲から少しずつ試していくことをおすすめします。
私はまだあまり踏み込んでいないのですが、今まで飲んだ中ですとクスミティーのダージリンはもう一度飲みたいなと思う味香りでした。